チャップリンからの贈りもの

コメント

ミシェル・ルグラン(本作の音楽担当) グザヴィエ・ボーヴォワ監督から、映画「チャップリンからの贈りもの」のために作曲して欲しいと頼まれた時、私はすでに彼の映画をいくつか観ていたので、すぐにこの若い映画監督と会ってみたいと思いました。これまで様々な題材を扱ってきた彼は、今回、誰もが崇拝するチャーリー・チャップリンの霊に触れています。 一緒に仕事に取り掛かると、インスピレーション豊かな映画監督で、意欲に満ちた若者だとわかり、いまや友人となりました。この独創的な映画は、きっと日本の観客にも愛されるに違いありません。
ユージーン・チャップリン
(チャップリンのご子息で4男、
映画にもサーカス支配人役で出演)
こんにちは日本の皆さん。映画『チャップリンからの贈りもの』は、私の父への非常に美しいオマージュになっています。コメディとしても味わい深いですし、チャップリンの映画を今まで観たことがない人でも、この作品を気に入れば、きっとチャップリンの映画も観てみたくなるんじゃないでしょうか。父の映画ももちろんですが、父のことがいまなお多くの方々の目に触れる機会を頂いている事に感謝致します。 ぜひ映画館で観ていただきたい作品です。

まるでチャップリンが作ったかのような映画!チャップリンの棺が盗まれたことは、知らなかったけど、登場人物が、チャップリン好み。家族の全面協力で、本当の家やお墓が見られてうれしかったけど、なつかしい音楽で涙が出た。死んでも泣かせ、笑わせるのだ。
――黒柳徹子(女優)
時を経て尚、チャップリンの精神が蘇りメッセージがジーンと伝わってきます。 一つ一つのシーンを描写するようなミシェル・ルグランの音楽がこの映画をさらに盛り立ててくれます。
――森山良子
チャップリンへの愛がいっぱい。「ライムライト」の断片探しも楽しめる。そして、思う。チャップリンは死してなお、私たちに人類愛を伝えてくれている。ところで主役の墓泥たち、チャップリンをそんなに粗末に扱うなよ。
――石丸幹二(俳優・歌手)
「チャップリンの黄金狂時代」を観た小学生のころから、チャップリンという喜劇人はぼくにとって特殊な存在でした。「モダン・タイムス」も「街の灯」も「独裁者」も「殺人狂時代」も、チャップリンは別格。ところが今度の「チャップリンからの贈り物」のチャップリンは別格どころではなく、遺体として描かれているのだ。これこそ初体験作品!
――和田誠(イラストレーター)
コメディのたのしみ
とんでもない事件。味のある俳優。ミシェル・ルグランの華麗な音楽。 チーズくさいような、ヨーロッパの匂いがする素敵なコメディーだ。
――山上路夫(作詞家)
チャップリンがいる!
チャップリンは出演していないのに、どこかにずっと彼がいる。そんな、不思議な 既視感デジャヴに満ちた映画です。弱く貧しい者たちを見つめる、泣き笑いの視線に。 M・ルグランが敬意をこめて磨き上げた、『ライムライト=エターナリー』の美しいリフレインに。そしてなによりも、見終えた後のほろ苦く甘い、幸せなあと味にも…。
――山川啓介(作詞家)
昔観た『黄金狂時代』『モダンタイムス』『ライムライト』などの名作やサイレントの短編を想い出させてくれる、ペーソスあふれる作品。 ミシェル・ルグランの音楽が素晴らしく、オールディーズファンとしては、ソフィア・ローレンの歌う「ズビズビズー」が効果的に流れてきてとても懐かしかった。
――草野浩二(音楽プロデューサー)
犯罪者ながら憎めない、犯人にくだった裁定に思わず納得してしまった。それは生涯映画を通して、人々の喜怒哀楽を演じてきたチャップリンの精神に重なるものだ。 時には哀しく、時にはユーモラスに、台詞以上の響きとなって画面に流れるミシェル・ルグランの音楽は、シンプルな犯罪劇をドラマチックな作品に仕立て上げた。
――林哲司(作曲家)
「こいつらに盗まれて良かったね、チャップリン」と、いいたくなった。 味の2人の役者と美しいスイスの映像にミシェル・ルグランの音楽が上質のコクを付けている。
――泉麻人(コラムニスト)
ミシェル・ルグランの贅沢な音楽とともに物語が進行していくフランス映画。久しぶり!すぐに映画に入り込んでしまう。さすが。TVに写ったチャップリン死すのニュースから微妙で切実で滑稽な人間ドラマが繰り広げられる。見終わったボクまで、またしてもチャップリンからの贈り物をしっかり受け取ることになった。 ――古川タク(アニメーション作家)
巨匠ミシェル・ルグランは今年83歳だそうですが、ルグラン節は健在です。 華麗なオーケストレーションに胸が熱くなり、チャップリン作曲の「エターナリー」を モチーフにいろいろ遊んでいる部分ではニヤリとさせられ、賛美歌のようなサウンドに ジャズ・コンボが合体してくるところでは、その斬新さにやられました。 全編に溢れるチャップリンへのオマージュ、寄り添う音楽、素敵な作品です。
――島健(ピアニスト/作・編曲家)
何度か出てくるエディとオスマンの車の中の沈黙のカットが上手すぎます。脚本、音楽、演出、演技、何もかもが洒落ていて、チャップリンへの敬意と愛が溢れた作品です。 こんなに切ないコメディ…これはチャップリンがこの世に遺してくれたものの結晶なのではないでしょうか。この作品自体がまさに「チャップリンからの贈りもの」なのです。
――島田歌穂(女優・歌手)
ストーリーを追いたいのと音楽に耳を澄ませたいのと。 テレビを見るシーンでまさかの「ロシュフォールの恋人達」の歌が 流れたりもする細かな伏線を見逃すまいと。 とはいえ、長年のミシェルファンとしては チャップリンとミシェルのコラボだなんて夢のような話なんです。 でも夢じゃなくて映画という事実なんです! 何度も楽しめる素敵な「チャップリンからの贈りもの」、 もう一回観ようっと!
――加藤紀子(タレント)
僕らはチャップリンを知らない世代だけど、物語の中でコミカルに交差する、映像と音楽のバランスからチャップリンを感じた。知らないのに感じさせる、すごい映画だ!
――フジタテペ(刺繍家・デザイナー)